得々情報

第45話「労働時間について考えましょう」

投稿日:2003年01月29日

労働時間とは、一般に「労働者が会社に労務を提供し、会社の指揮命令に服している時間」といわれます。会社は、個々の労働力を集約して、合理的に効率的に働いてもらうために人事・労務制度を定めていますが、その基本となる労働時間について、「長さ」と「質」を見直すことが必要ではないでしょうか。

1.労働時間の長さは適正か

    (1)  法定時間の1週40時間(販売店・飲食店44時間)、1日8時間が生かされているか

    (2)  労働時間が業務の繁閑に合わせ効率よく設定されているか
>変形労働時間制の導入を検討したか

2.労働時間管理が徹底されているか

    (1)  欠勤、遅刻、早退の根絶に努めているか

    (2)  休憩時間は厳守されているか

    (3)  就業期間中の私語厳禁はされているか

    (4)  残業の事前屈出は励行されているか

    (5)  年次有給休暇の事前申請は励行されているか

3.時間意識を高めることを行っているか

    (1)  経営者が労働時間の意義を常に呼び掛けているか

    (2)  自覚を高めることを行っているか(自己診断・アンケート等)

    (3)  作業の段取りを十分に行うように仕向けているか

    (4)  標準時間を設定し、その中で仕上げるように仕向けているか

4.管理者の労働時間意識はどうか(自己診断・アンケート等)

    (1)  目標設定と目標実現のための仕事の進め方を部下に理解させているか

    (2)  仕事の合理化、効率化、作業手順の改善などを考えているか

    (3)  部下の仕事の進捗状況を常に把握し、適格に指示・助言しているか

5.仕事の見直しをしているか

    (1)  ムダな仕事・重要でない仕事が行われていないか
1)重要度はどれくらいか

2)本当に必要な仕事か

3)簡素化する余地はないか

    (2)  効率よく行われているか
>スピードアップや定型化・標準化の余地はないか

    (3)     伝票・報告書等の見直しは必要ないか

    (4)     会議は効率的に運用されているか

得々情報 一覧